M'sクリニック南麻布

医療用プラセンタについて
about placenta for medical

このページでは、医薬品プラセンタについて、詳しくお話していきます。

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プラセンタ療法

はじめに

プラセンタ...。
美容を意識する方々の間では、ずいぶん以前から、知らない方はいないというほど有名な美肌成分ですね。
 でも、具体的に、プラセンタって、いったい何?となったときに、製品の原料の違いや効果、安全性やデータなど、なかなか明確にはできないと思うのです。
 そこで、今回から、この『プラセンタ』について、少し専門的なお話をさせていただくことにしました。
 プラセンタとは、胎盤のことですが、そこから有効成分を抽出したエキスを一般的にはプラセンタエキスといいます。
もちろん、安全性と有効性を高めるために、その採取製造過程において様々な検査や滅菌処理がされています。
これらについては、後ほど、詳しく触れてゆきます。
 医療機関でしか扱えない、医薬品の『ヒトプラセンタ』と、一般的にサプリメントやドリンク、化粧品に含まれるものは、ヒト由来のものは当然使用できませんので、その多くは『ブタプラセンタ』となります。
本来プラセンタは胎盤のことですから、胎盤を持たない種類の動植物からのプラセンタというものは、医学的にも科学的にも存在し得ないわけです。
まずこういった基礎知識を頭のすみっこに置いておいていただいて...。

第1章 プラセンタの歴史

 今では、医薬品にもなった『ヒト胎盤由来プラセンタ』ですが、実は、世界各地には、プラセンタについて伝わる話が数多くあります。
古くは、秦の始皇帝が不老不死の妙薬として用いていたと言われ、文献として残っている最古の物は唐の時代の漢方医学書『本草拾遺』があります。
 また、明では、滋養強壮の薬として『本草綱目』で“紫河車(しかしゃ)“の名で紹介され、楊貴妃も服用していたようです。日本でも江戸時代、加賀の三大秘薬の一つとして知られた混元丹にはこの紫河車が含まれていたそうです。また古代ギリシャの医師ヒポクラテスは、プラセンタを治療に利用していたと伝えられています。
 美容目的でプラセンタを愛用していたとされる、クレオパトラの話も有名ですね。
 時はぐっと近年になり、伝わっていたという若干あいまいな内容から一転し、プラセンタの研究や開発が進められてきました.
1933年、ソ連の医師フィラトフ博士が組織療法にプラセンタを使用しました。日本においては、京都大学の三林教授が第二次世界大戦末期にプラセンタの作用に着目し開発を進めました。さらに1956年に『メルスモン』が更年期障害と乳汁分泌不全の治療薬として発売され、続いて1959年、稗田憲太郎博士が開発した治療薬『ラエンネック』は、肝障害の治療薬として厚生労働省の認可を受けたことで、その安全性や有効性が一般にも広く知られるようになり、今に至るというわけなのです。
 現在では、美容クリニックだけではなく、本来の働きである肝臓やその他細胞を修復してゆく効果や抗酸化作用効果から、エイジングケアのためにも、女性男性問わず、様々な医療機関で広く使われています。

第2章 プラセンタの安全性

少し、難しいお話になりますが、私が、プラセンタ治療を希望されてクリニックを訪れる方に、最初のカウンセリングで必ず話している内容なので、ぜひ、お読みください。
 
日本には、2種類の医薬品プラセンタがあります。
ラエンネックという製剤とメルスモンという製剤です。
これらは、厚生労働省認可の医薬品ですから、胎盤から製品となるまでの過程は非常に厳しく管理されています。
また、医薬品ですから、医療機関でしか取り扱うことができない、とても貴重なお薬です。
 
 このお薬に対しては、

1.ドナースクリーニング:胎盤を提供していただける日本国内のドナーの方のウイルスや細菌感染がないこと、感染の可能性のある海外渡航歴がないこと、等をクリアーし、医薬品原料として使用することに対するドナーの同意を得ている。
2.製造所受け入れ時に実施されるスクリーニング検査
3.3種類の異なる滅菌工程
4.製品規格試験(最終的にもう一度感染がないことを検査)

が実施されています。

第3章 プラセンタの効果

 ラエンネックという製剤が保険適応になるのは、慢性肝疾患における肝機能障害の方。メルスモンという製剤が保険適応になるのは、乳汁分泌不全の方と更年期障害の方です。
 しかしこれは、あくまでも保険適応となる病名です。
 保険適応の症状以外にも多くの働きを持っているのです。もちろん両方のお薬でかぶっている効果も多くあります。

 では、実際には、どのような効果があるのでしょうか?

 今では、美肌のための成分として、不動の地位を得たといっても過言ではない、このプラセンタエキス。
 実際は、身体の内側の治療のためにも使われているのです。
 これは、プラセンタ抽出エキスに含まれる様々な成分の効果によります。
 ラエンネックという製剤について、私は韓国の先生と共に研究し学会発表をしたこともあるので、今回は、こちらのお薬に関してのお話をします。

 ラエンネックは、まず、その使用法ですが、筋肉注射、皮下注射が推奨されています。ただし、各医療機関の医師の責任のもと、点滴でゆっくりと静脈注射をしている医療機関も多いようです。どちらにしてもラエンネックには、アミノ酸、タンパク質がふくまれているため、人によっては、一時的に血圧の低下や気分が悪くなるなどの症状がまれにみられることがあり、きちんとした問診や説明を受けて納得した場合に限り、受けるようにしましょう。説明の不十分なクリニックでの治療は、先々のことを考えると避けるべきでしょう。
 プラセンタエキスの主な働きは、肝臓の細胞の再生を促進する作用、肝臓の細胞のDNAの合成を促進する作用、コレステロールの低下作用です。これらの肝臓に対する補助的な働きがあるため、肝臓というのは、身体中の不要な成分の解毒や代謝の中心的役割を担っている臓器ですから、二次的に、身体の各部分への効果を推測できるのです。
 花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患や、女性の月経前緊張症などの症状の緩和の症例も多く、今も研究が継続されています。
 自分の体験からの話になってしまいますが、私自身、月経困難症と月経前緊張症がかなりひどく、一般外科医時代は、ストレスも多かったせいか、倒れてしまうこともあるほどで、仕事に差し支えては困るので、一時的に低用量ピルを服用していました。確かに低容量ピルの効果は絶大でした。しかし、ホルモン剤を長期服用したくなかったので、服用をやめるときに、プラセンタの効果を知り、ピクノジェノールという身体の炎症を抑えるフラボノイドと共に使用しはじめ、ピルをやめたところ、以前のような重症ではなくなったため、今も特に月経2週間くらい前から3回ほど注射を行っています。
 身体の内側からストレスが取り除かれれば、肌は、自然に、良い方向へ変化してゆきます。
 私のクリニックでは、美容のためとはいえ、外面のケアだけを行う偏った治療をするのではなく、ビタミンやミネラル、その他医学的根拠のある抗酸化作用のあるサプリメントやお薬などを、美容のためにも身体と心のためにも、必ず一緒に摂ってゆくことをお勧めしています。いかにバランスのとれた内外アプローチができるか...。
それが5年後,10年後のみなさんの素晴らしい人生を作ってゆくベースとなるのですから。